血管のこと(2☆在宅血液透析)Blog
ムクオとムッコの日記技士さんも、看護師さんも誰もいない、自分たちだけで透析する環境の変化に徐々に慣れていくために…、と、
今日は立ち合い開始の時間を遅らせて、プライミングも穿刺も終えて、透析が始まったころに技士さんが到着するようにしてくれました。
よぉ~し、がんばるぞぉ~
落ち着いて、モクモクと準備を始め、第二回目の今日も無事に透析開始できました。
私たちの場合、施設より家の方がはるかにリラックスして取り組めるようで、
ほっとして、技士さんの到着を待つ間に今日も記念撮影。
部屋が広くて何もなくて、まさに「透析室」って感じなので、何の違和感も感じずにすんでるのかもしれません。
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昨日に引き続き、担当の技士さんがはるばるやってきてくれて、様子を確認してくれました。
在宅血液透析の最大の悩みともいえるのが、穿刺箇所の確保です。
毎日、血管と皮膚に2か所の大きめの穴を開けることになるので、穿刺位置を徐々にずらして、血管と皮膚を休ませ、負担がかからないようにしなければなりません。
同じところにばかり刺していると、皮膚はタコのように分厚く硬くなり、血管も弾力が失われて刺しにくく、血が止まりにくくなってしまいます。
穿刺位置を徐々にずらすということは、穿刺できる範囲を理解している必要があるということ。
血管の太さや、血管がどこでどんなふうにくねくね曲がっているかをよく把握しておかなければなりません。
そこで、技士さんが皮膚の上から触って確認しながら、水性のサインペンで血管の様子を腕に書いてくれました。
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こんなふうに血管が走っている様子を拾って書いていくことを「シェーマ―」と言うのだそう。
改めてみると、けっこう太いことや、急激に曲がりくねっていることが分かります。

急に中の方に深く潜り込んで、また表面に出てきていたり、狭まっていたり。
そういうところに気をつけながら、ちょっとずつ穿刺範囲を広げていかなければなりません。
それまで刺したことのない新しいところは、当然、歯を食いしばるほどめちゃくちゃ痛いそうで、ムッコは考えるだけで涙が出そうです。
ずっとずっと使っていきたいから、今まで以上に血管を大切にしていかなきゃね。
今日の技士さんは、学会などで発表したりして、日本における在宅血液透析普及のために忙しく活動してる技士さん。
ムクオ君もムッコも興味津々な、在宅血液透析に関する話が尽きません。
たとえば、日本における在宅での血液透析って、意外なほど歴史は古く、最初は離島で暮らす透析患者さんが本土の病院の支援を受けて行っていたそう。
そのころは「在宅血液透析」としての保険診療の設定が無く、病院での診療と同じ扱いだったそうで、かなり自由な範囲で行われてたそうです。
時経つうちに、その自由さが問題視され、徐々に「在宅治療」としての法整備がなされるようになったようです。
かなりざっくりと、そんないろんないきさつを聞いていると、
悔しい想いをしたり、無念な思いを噛みしめて当時の状況に甘んじるしかなかった、大勢の先人たちのおかげで今があるのだな、と
危機は何か大きなものを変えるきっかけになるのだな、と感じたのでした。
技士さんからいろいろな話を聞いているうちに、あっという間に時間がたって、
今日の透析も無事に終了。
技士さんは片づけまで見届けてくれて、もう立ち合いは必要なさそう、むしろ、何かあれば電話で助けを求める「オンコール対応」に早く慣れていったほうが良さそう…とのことでした。
そんなわけで、明日から、とうとう二人きりでの透析が始まります。