はじめての自己穿刺Blog
ムクオとムッコの日記ムクオくんが透析で使う針の太さは「16ゲージ」です。
オーバーナイト透析が始まったころから、この太さです。
そのころの記事はこちら
オーバーナイト透析になる前は
血流を上げて5時間透析で対応していたので、
もっと太い「15ゲージ」を使ってました。
そのときの記事はこちら
そのころのずんぐりんは、
針刺しの様子をムックンから聞くだけで
失神しそうでしたが、
これからのムッコはそんなこと言っていられません。
ぶすっと刺さり血管に入る様子をしっかり見届け、
ぬぬっと無事に抜かれる様子を
しかと見守っていかなければなりません。強くなった成長したものです。
そして、今日はついに
生身の腕に、初めて自分で針を刺すその日なのです。
その針刺し第一回目の前に、まずプライミングです。
プライミングとは、血液回路を組み立て、
生理食塩水で満たして透析の準備をする作業のことです。
実際の機械につないでいくのは初めてです。
なんせムッコは装置に触ったことも、
こんな間近で見たこともありません。
技士さんたちが作ってくれたマニュアルを見ながら、
ぐるぐる巻きの回路と装置と鉗子と…あっちこっち見ながら、
必死に、ただただマニュアルの言われるままに
組み立てていきます。
何がどうなってるんだか
ムッコはまったくわかりませんが、
とにかくムッコがマニュアルを読み上げ、
ムクオ君がその通りに操作していきます。
担当の技士さんたちは、何も言わず、手を出さず
ただただひたすら辛抱強く見守ってくれています。
これもトレーニングの一環
「助けて?!」「合ってる?!」と目をやったときだけ、
さっと入ってきてくれます。
なんとかプライミング完了するまで
1時間以上もかかってしまいました。
やれやれ。ふーっ。と終わりたいところですが、
ここからが今日の山場なのです。
テーブルを整えて、
ムクオくんがベッドの上に姿勢正しく座ります。
イメージトレーニングはしっかりできている様子。
今日、刺す箇所も、刺す方法も、
技士さんたちに相談しながら
もう決めてあります。
技士さんたちが集まってきました。
みんな真剣な面持ちで、ムクオ君を囲みます。
まるで何かの儀式が始まるみたい。
ムッコは邪魔にならないところで、息をのんで待つしかありません。
ムクオ君が自分で自分の腕に太い針を刺すその瞬間を。
そのあとは、うまく血管に入っていってもいかなくても
周りの技士さんたちがなんとかしてくれます。
今日、もっとも重要なのは、
恐怖を乗り越えて、ムクオくんが針を刺すことができるか、です。
息をのんで、のんで、息をするのを忘れるほど
待つかと思いましたが、
さすがムクオくん、
わりとはやく心を決めてぶすっといきました。
皮膚に強い抵抗があって、針がなかなか入らなくても
痛みをこらえて、あきらめず力を入れ続けました。
そして、ついにススーッと血管内に入っていたのです。
みんなで歓声をあげました。
あとは練習通り、固定して、回路をつないで…
次は、返血側です。
がんばれ。きっといける!
あの場のだれもが心の中で、
誰か、何か、に祈ったであろう
2度目のこの瞬間。
びっくりするぐらい、すんなりいきました。
だれも触ることなく、一人でやりきったムクオくん。
気付いたら、手の震えが止まりません。
「こんな震えるの?!」
自分でもびっくりしてます。
回路をつなげた後の操作は、今日はギブアップです。
もう十分、本日のトレーニングを終えた気分です。
技士さんたちが後を引き継いでくれて、
気付いたら透析が始まっていました。
すご~い!すごいね~!やりきったんだね!
周りのみんながほっとした表情で声をかけてくれました。
ムクオ君の血管は刺しやすい、
いい血管だと言われていて
あまり心配する必要はないのですが、
これから毎回この針刺しの恐怖と闘うとなると、
第一回目の針刺しがスムーズにいったのは
本当によい、大きな一歩でした。
(注意)
ここから下、透析中の様子の写真が出てきます。
血液が苦手な人は、ここまでにして
ページを閉じてくださいね^^;
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へとへとで、頭がもうパンク寸前でしたが、
初めて見る透析装置と血液回路をもう一度しっかり見て
今日やったこと、整理しなきゃ。

暖かいムクオくんの大切な血液が流れている回路をたどって、
どこにつながっているか確認します。
でも、さっぱり。何度見てもたどっても、
今のムッコにはよく分かりません。
何度も見て、見て、見て
慣れていくしかありません。
覚えることいっぱい。
胸いっぱい。
記念すべき第一回目の
在宅血液透析実技トレーニング
始まりはじまりなのでした。